2008年05月15日

四国ツーリング4日目♪

〜四国ツーリング4日目〜

四国ツーリングも4日目。見晴らしのさぞかし良いと思われる林道の空き地にテントを張ったが、朝はテントのフライシートを叩く雨音に起こされた。

あ、やっぱり降ったか、、、、。

前夜、寝る前にかろうじて携帯の電波が通じているのを幸いに、Yahoo天気予報で確認してみたのだ。

四国・・・雨後ち晴れ

おお、午後は晴れるのか。じゃぁ、スーパー剣山林道決まり!などとはしゃぎながら眠りについたのだが、ふたを開けてみたら、土砂降りではないが、結構な雨脚だ。

ウムムム。

ちょびっとインナーのジッパーを開けて外を見てみる。
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昨日と変わった様子は見られず、動物が食器にアタックした形跡も無し。

さらに、フライシートを開けて外を見てみる。
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うーん。やっぱり雨だ。

しばしテントの中でどうしようか迷ってみた。迷ってみても雨は午前中に上がりそうもない。けれど、明日の11時には高松の友人と会う約束をしている。

雨天決行だ!!

テントの中で荷物を梱包していく。まず、シュラフを丸めてコンプレッションバッグの中にたたき込み、エアーマットの空気を抜き、テント内に転がっている様々な品をバックパックにしまい込む。

おお、やればできる、できる!

テントの中がきれいに片付いたところで、今度は外に置いてあるダッフルバッグにテント内で片付けたものを詰め始め、最後に、Mont-bellのハイデュラジャケット(一応防水)の上下を着て、

エイッ!

とばかり外に飛び出す。

ザーザーの雨を頭から被りながら、ハンドルに引っかけたヘルメットを急いで被る。

つ、冷たい(TT)

ヘルメットのウレタン部分が水を吸って、チャプチャプしている。良い具合に、髪の毛を保湿してくれそうだ(^^;;

保湿ヘルメットを被ったままでテントを手早くたたみ始める。フライシートは濡れたままでもしょうがいなけど、ああ、インナーまで濡れ始めてる、、、、。

もう、あきらめの境地でテントをたたみ込む。今日中に乾くのだろうか、、、といった不安が頭をよぎるが、ま、その時はその時だ。

いつも以上に手早くたたみ、XTZのリアキャリアーにストレッチコード2本でくくりつけ、ハイできあがり。

濡れているテントはダッフルバッグには入れず、リアシート側にダッフルバッグと一緒にくくりつける。

XTZのキーをONに回しチョークを引きセルを回すと

ブルルルルルルル

ほっ、ちゃんとエンジンかかってくれた!

ほっと一安心する一時である。

来た道をドロドロジャブジャブと降りていき、林道からアスファルトの道へ出ると、再び、ホッとする。なんか、未開のジャングルから文明社会へ出てきたというか、人里に降りてきたというか、、、。

下の国道197まで降りると、昨日までわんさかいたライダーがまったく姿を消していた。

なんと、道の駅のトイレに行くライダー俺一人。みんな軟弱だなぁ、ちょっとばかし雨が降ったからといって、、、。

用を足した後、五段高原というカルストで有名な高原目指してワインディングルートを上っていく。

XTZの距離メーターは既に400kmを指している。つまり、早く給油しないとガス欠になるということだ。近くでスタンドを探すも、まったく見つからない。

ま、XTZの燃費はリッター40km以上だから、12.5L 入るタンクで計算すると、少なくともあと2.5Lはタンクに入っているはず。ということは、あお100kmは走れるということ。あと100km走るまでにはスタンドくらいあるでしょ、と非常に楽天的に考えるHIEZOであった(^^;;

さて、ツーリングマップルでは推奨ルートになっており、

「四国カルストに続く気持ちのいいワインディング 雲海が見えるかも」

と書いてあるが、

「寒くて寒くて死にそうなワインディング ガスで何も見えないかも」

「かも」じゃなくて、何にも見えんじゃないの。

カルスト大地と思われる箇所をすべて白いガスが包んでいる。さらに、雨脚も次第に強くなり、信じられない現象が自分に訪れた。

ん、何かおかしいぞ。

自慢のブーツ「ガエルネのED PRO」でシフトチェンジをすると、妙な違和感を感じるのだ。その違和感が時とともにはっきりしてきた。

シフトチェンジで左足のつま先を跳ね上げると

「ちゃぷ」

シフトダウンで左足でペダルを踏むと

「ちゃぷ」

ん、ちゃぷ??

なんと、ブーツの中がプール状態になっていたのだった。ぐわーっ、オフロードブーツって防水じゃなかったのかぁぁぁぁ。

いや、待てよ。パンツをブーツの中に入れてるので、ヒザから水が伝ってきたのかも。そうか、俺って馬鹿だなぁ、そんなことに気づかないとは。

そうと分かれば、すぐにブーツの中の水を出し、パンツの裾をブーツの外に出そう。

しばらく走ると左側に閉店中のレストハウスがあったので、その軒下を借りて早速ブーツを脱ぐ。

イテテテ。だいぶ体が冷えているせいか、ふくらはぎがつりそうになる。とりあえずブーツを脱ぎ、ブーツを裏返しても水は出ない。なんと、厚手のくつしたが水をたっぷりと包含していたのだった。

乾いたコンクリートの上をぴちゃぴちゃと歩き回るが、一向に乾かない(当たり前だ)。レストハウスの脇を通る車から、いぶかしむ視線を背中に感じるが、気づかないふりをする(^^;;

しょうがなく靴下を脱いで右を絞って、左を絞って、とりあえずちゃぷちゃぷ感だけを排除した状態で、再び走り始める。

高原に近づくにつれ、気温はどんどん低くなり、手足は非常に冷えてくる。寒い、寒いよーっ。

990AdventureならグリップヒーターをONにするのだが、残念ながらXTZにはそのような便利グッズは着いてない。次第にキリは濃くなり、体は益々冷えていった。路肩に停めて暖をとろうにも、停めるような場所がまったくない。

ここへ来て、さすがの俺も参ってしまった。午後まで待てば、カルストの「カ」の字くらいは見られるかもしれないが、それを見るとメインイベントの「剣山スーパー林道」を諦めなければならない。

ただでさえ遅延している行程をさらに遅らせることになるので、カルストは諦め、来た道を引き返した。あまりの寒さに閉口しながら走っていると、再び、「ちゃぷ」がつま先にやってきた。どうやら、ブーツの縫い目から水が侵入しているらしいことが分かった。

げーーーん。オフロードブーツって、やっぱり防水じゃなかったのか。

今さら気づいても後の祭り。もう、この「ちゃぷ」と一緒にしばらく走るしかない。ちょっぴり挫折感を背負いながら、ワインディングをしばらく下っていき、県道304号線を左折し、国道439号線へ抜けた。

国道439を北上して山間を走るか、それとも南下して海側へ抜けるか迷ったが、XTZのODDメーターを見て、

「山側から走ろう」

と決心した。海側の方が道が開けていて、ガソリンスタンドがありそうだが、いかにも遠回りだ。

北上して国道33号線を右折、東へ進路をとる。 目指せ佐川市。ぶるぶる震えながら50kmを走り抜けるとようやく佐川市に入った。

早速、ガソリンスタンドに入り、

「レギュラー満タンで」

と頼んでトイレへ。

用を足すためではなく、靴下を絞りブーツの中をトイレットペーパーで拭くためだ。かなりのトイレットペーパーを消費し、ようやく、まー耐えられる状況になった。

給油をした兄ちゃんは、とうの昔にXTZへの給油を終え、俺の方を見て見ないふりしてる。別に見てもいいのに、、、。

と、とりあえず、温泉に入りたい、、、、。この近くで一番近い温泉というかお湯はどこかと尋ねると、33号線を10kmちょっと行ったところに「かんぽの湯」があるとのこと。

とりあえず、その情報をたよりに走り出したが、かんぽの湯を見た瞬間、スルーを決意した。なぜなら、立派すぎるのだ。泥まみれのオフロードライダーには敷居が高い(^^;;

時計を見るともう12時すぎ。いい加減、飯を食わないと、、、、。とにかくお腹に何かを入れて体を温めねば。

雨は相変わらず降り続き、再び、「ちゃぷ」がやってきた。適当な店が見つからず、ローソンに入り一番暖かいものを探した。とりあえず、ホットコーヒーを手に取り、両手で挟む。

あったかいよー。

次に暖かい食べ物を探す。あった!さすが四国のローソン、讃岐うどんコーナーがある。明日、高松の友人から「最高のうどん屋」を案内してもらう予定だが、まぁ、たいしたことないうどんを食べることによって、明日の味が引き立つだろう、とどうでもいいことを考え、暖かいうどんを注文。

ああ、美味い、美味い。体があったまる、、、、。

冷えきった体に暖かい食べ物は、なんともいえず気持ちを豊かにしてくれる。

ゆっくり1時間、すっかり冷めてしまったコーヒーを飲みつつ、今日のルートを確認。

フムフム。どうやら高知市を抜けて国道32号線沿いに走るのが最短か、、。あまり雨の日の県庁所在地は抜けたくないが、他に道はないのでしょうがない。

さて、今から急がないとスーパー剣山林道を夜にアタックするということになる。

ルートの確認を終え出発しようとしたら、赤いアルファロメオに乗った兄ちゃんが話しかけてきた。

「あ、神戸から来たんだ。俺、今から神戸のアウトレットに行こうと思うんだけど、どれくらいかかるかなぁ?」

「え、今からですか。高速使ってここまで来た訳じゃないのでわからないけど、、、」

「3時間くらいあればいくかな?」

「そうですね、高速使えば」

「あ、俺もバイク乗ってるんだ。1200ccだけど」
と兄ちゃん

「そうなんですか。これからスーパー剣山(けんざん)林道行こうと思ってるんですよ」

ここで、ちょっと不思議な顔をしてから、

「あ、剣山(つるぎさん)か。大豊抜けて東に行けばすぐだよ」

「そうですか、どうもありがとうございます」

「気をつけてな!」

うーむ。アルファロメオの兄ちゃんは、ツーリングライダーとお話がしたかったのかなぁ、、、。それにしても、人が良さそうな兄ちゃんだった。

ソロツーリングライダーは、人との交流が少ないので、こうして話しかけられると妙に嬉しいのだ。

でも大豊を地図で調べてみると、北に行きすぎてる。ま、大豊の方面に行けってことなんだな、と理解しエンジンを始動する。

ブルルルル

と走りだし、再び国道へ。高知市に入ると路面電車と国道が併走する形となる。何台もの路面電車を見かけたが、無人の路面電車だけ行き先の表示が「ごめん」となっている。

人を乗せて無くて「ごめん」なのか、路面電車が通るので「ごめんなすって」の「ごめん」なのかよく分からないが、雨が小雨になってきたことだけは事実だ。もう、「ちゃぷ」と友達になったからあまり気にならないが、今度はXTZのチェーンがカラカラとオイル切れの音を立てるのが気になってきた(^^;;

そりゃこの雨と林道の中を走ってくればオイルくらい切れるわな。

うどんで暖めた体が再び冷えてきた。国道32号から高知市を抜けるあたりで国道195号へ乗り換え、ひたすら東へ走る。もうガマンの限界、凍えるーと思ったら「夢の温泉」という看板が。

もう、景色も湯質もどうでもいいから暖まりたい、の一心で看板を左折する。少しくだったところに温泉宿があった。宿の前にはぬれそぼったオフロードバイクが4台ほど停車していた。

お、オフロードライダーなら、色々、林道の情報知ってるかも。

ちょっと期待に胸を膨らませながら、宿の玄関をくぐって、帳場のお兄ちゃんに声を掛ける。お湯だけなら750円だそうだ。とりあえず、お金を払い、ヘルメットを置く場所がないか尋ねると、

「ボイラー室がありますので、そこなら幾分か乾きが早いかも知れませんよ。他のバイクで来られた方もそこに干してるので、、」

とボイラー室を案内された。ラッキーである。

ボイラー室には、ところ狭しと、ジャケットやオフジャージ、ブーツが干してあった。

私も遠慮なく、ブーツと手袋とジャケットを干し、それから温泉に向かった。

温泉自体は普通の透明な色をしており、お湯の注ぎ口は、おきまりの「硫黄風塗装」がほどこしてあった。どう考えてもお湯がかからないところまで「硫黄風塗装」があり、お湯がかかるところに塗装が施してない、、、。

ま、そんなことはどうでもよく、体を十分に温めながら狭い浴槽で手足を伸ばした。風呂利用の先客は二人いたが、会話からするとライダーではないらしい。残念。

そうこうする内に二人も出て行ってしまったので、早速、濡れた靴下をゴシゴシ石けんで洗う、絞る、乾かす。

お風呂から出てから2丁ドライヤーで靴下を乾かす。汚い?いやいや、石けんであらったばかりだから綺麗なはず!と自分を肯定し、必死に乾かす。

ある程度乾いたところで足に装着。今度は、ボイラー室からブーツを取ってきて、脱衣所の横にあるトイレにこもる。何をしてるかって、決まってるじゃない。

「トイレットペーパーで靴の中の水分を吸い取ってる」のさ!

あっという間に、片っ方のトイレットペーパーが芯だけになった。ちゃんと、未開封のトイレットペーパーをセットし直し、再び、カラカラカラと引っ張り出しては、ブーツのつま先に入れ、水分を吸い取っては、ジャーーーッと流すを続けた。

涙ぐましい努力の結果、ほぼブーツを乾燥状態にまでもっていった。

後は、今夜のために、ポリタンクに水を入れて出発だ。

ポリタンに入れてるとライディングジャケットを着た二人組のおっちゃん達がトイレを使いにやってきた。

私のジャケットを見て、

「あれ、外に停めてある良いバイク、あなの?」

「あ、青いYAMAHAだったら私のですよ」

「へぇ、いいなー。ああいうバイク欲しいんだよね。今、いくらくらいなの、相場?」

おいらのXTZにこんなに興味持ってくれるなんて、嬉しいとばかりに色々しゃべっていると、これから行く所の話題へ。

「え、これから剣山行くの?」

「はい、明日の予定を考えると今日中に行きたいんです」
(って時間は3時すぎ)

「えーとね、今日じゃないけどスーパー林道走ってきたんだ」

「あ、そうなんですか。ちょっとHPで確認したら、かなり通行止めになってるとか、、、」

「うん、全面通行止めだけど行けたよ。かなりテクニックいるけどね」

「かなりのテクニックですか、、、、、」

「そう。3mくらい飛び降りたりしなきゃいけなかったりねぇ、、」

「え!3m?」

「あ、ボクトライアル国際A級だから(笑)」

「うぁ、そりゃぁ私じゃムリですよ。それに一人なので何か合った場合、どうにもならないし」

「あ、一人なんだ。じゃ、気をつけた方がいいね」

おいおい、おっちゃん!国際トライアルA級の人が、

「かなりのテクニックがいる」

ところを行けるかってーの!

そうこうしているうちにもう3時半。

地図を見るとスーパー剣山林道まで40kmある(^^;;

果たしておいらは無事、剣山を越えることができるのだろうか。




posted by HEIZO at 01:11| Comment(11) | TrackBack(0) | ツーリング